ベトナム人が3人で穴に落ちると…
ベトナムの近代化が始まったのは1990年代から。20代半ば以前のベトナムの人たちは近代化の流れの中、若い人ほど日に日にあか抜け、心身ともに発展が見られるように感じます。一方で30代以降の人たちは年齢が増すにつれベトナムの伝統的な気質がうかがえます。どうしても年齢を積んだ経験者を採用せざるを得ない会社もあろうかと思いますが、一方でベトナムの伝統的な気質についても理解を進めたほうが良いでしょう。
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ベトナムは社会が発展途上なら、人も発展途上
ベトナムに視察に来られる方からよく耳にするのが「ベトナムは日本の1970年代のようですね」という感想でしょう。建設工事現場があちらこちらにあり、バイクが隙間なく行き交う喧噪から発展途上のベトナムの活力を感じられての感想なのでしょう。確かにベトナムは日本の40年前を彷彿とさせます。翻せば、ベトナムで仕事をするということは、21世紀の日本人が20世紀の人たちと仕事をするということなのです。
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挨 拶 か ら 始 め ま し ょ う
◇ 連載のはじめに
この「ベトナム人材の活かし方、育て方」では、今回から十数回にわたって、「叱っても怒らない」「まずは笑顔で」「信用しても信頼しない」など、日本人管理者がベトナム人材を育てるうえでの留意点を、ベトナムの歴史・人材の特質や考え方の違いを踏まえてお伝えします。ベトナムで事業を行う皆様が、ベトナム人材の強みを活かして、共創する職場環境を作るお役立ちができれば幸いです。
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